crossboundary VII
「中村和枝×被爆ピアノ」 終了しました
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公演写真↓
2019年6月29日(土)・30(日) 19:00開演
西宮神社(運河神社上ノ宮・名古屋市中川区月島町11-1)
入場料:1,000円 (学生半額・小学生以下無料※要保護者同伴・当日券は500円増)
<プログラム>
- L.v. ベートヴェン/ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 『幻想曲風ソナタ』(1801)
- F. シューベルト/4つの即興曲より「第3番変ト長調 アンダンテ」(1827)
- 湯浅譲二/セレナード〔ド〕のうた(1954)
- G. クルターク/「遊び」より
「シューベルトへのオマージュ(1978), フェレンツへのオマージュ(1993), ロシアンダンス」
- 今井智景/Blooming (2019)
他
現在、広島に落ちた原爆によって被災したピアノの内6台が、矢川ピアノ工房の矢川光則さんに託され、全国各地で命の大切さを伝え奏でています。その中から1台、岩田正雄さん(明治40年4月29日生)が大正9年頃購入されたピアノを使わせていただきます。100年前に製造された貴重なピアノ。氏子総代さんが運んできた大切なご縁を結びます。時代を感じさせる美しい音色が時を超え、中村和枝さんの手によって西宮神社に響き渡ります。
<Program>
- Ludwig van Beethoven / Piano Sonata No. 14 in C♯ minor "Quasi una fantasia", Op. 27, No. 2
- Franz Peter Schubert / Impromptu No.3 in G Flat, Op.90
- Joji Yuasa / Serenade Chant pour "Do"
- György Kurtág / Selections from "Játékok"
Hommage a Schubert, russian dance, Hommage à Farkas Ferenc (2, 3)
- Chikage Imai / Blooming for piano solo
Today 6 of pianos stricken by the atomic bomb in Hiroshima in the WWII, were entruseted Mr. Yagawa, a president of Yagawa Piano factory. They travel a lot to tell the preciousness of life with playing music. For this concert we invite one of them which came to Mr. Masao Iwata (b.1907) in 1920. The piano was made in almost 100 years ago. The historical, memorial and beautiful sound of the piano will be resonated at the Nishimiya shrine by a Japanese notable pianist, Kazue Nakamura.
中村 和枝 (Kazue Nakamura) / ピアノ
愛知県立明和高校音楽科卒業。武蔵野音楽大学卒業後、JML入野義朗音楽研究所にて研鑽を積む。第3回日本現代音楽ピアノコンクール、第3回スペイン・シッチェス20世紀音楽コンクール、共に優勝。国内の多くの現代音楽演奏会にソリストとして出演。海外に於いても、ワルシャワの秋、ISCM世界音楽の日々、ダルムシュタット夏期国際講習会、バルセロナ・サラマンカ20世紀音楽祭、ルクセンブルク国際現代音楽週間、ソウル・パンミュージックフェスティバル等の音楽祭で演奏・録音を行っている。作曲家・山本裕之と共に現代音楽ユニット”claviarea”を結成。2017年にはトロンボーン奏者・村田厚生とスイス・ドイツの5都市で「コンテンポラリー・デュオ 村田厚生&中村和枝」のリサイタルツアーを行う。ALMレコードよりCD≪to you from・・・≫≪松平頼暁・24のエッセーズ≫をリリース。レコード芸術誌特選盤に選出される。2017・18年「現代音楽セミナー・コンサート 秋吉台の夏」講師。尚美ミュージックカレッジ、JML入野義朗音楽研究所講師。現代ピアノ作品を演奏するピアニストグループ”ピアノのアトリエ”主宰。
被爆ピアノ (矢川ピアノ工房http://www.ygtc.jp)
広島と長崎の原爆投下時に爆心地より約3km以内で原爆の爆風、熱線、放射能などの被害を受けたピアノ。
伏木 啓 (Kei Fushiki) ) / 映像
映像作家、演出家。
2006年〜08年まで、DAAD (ドイツ学術交流会) 奨学金を受賞しドイツに滞在、Bauhaus University Weimar(バウハウス大学ワイマール)MFA課程を修了する。映像を主に用いて、時間意識における線形性と非線形性の重なりを主題としたインスタレーションやパフォーマンス作品を制作している。近年の作品としては、"double-blind” (@KCUA, 京都ほか, 2013〜)、”waltz” (中川運河, 名古屋, 2013〜)、”wald” (リンナイ株式会社旧部品センター, 名古屋, 2015)、 “dialogue” (東文化小劇場, 名古屋, 2017) など。現在、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 准教授。
ゲスト出演:小田 美沙紀 / バスクラリネット
広島県広島市出身 愛知県立芸術大学音楽学部 卒業 これまでにクラリネットを小川 秀樹・三浦 慈子・黒岩 義臣の各氏より師事。 第28回広島市新人演奏会に出場。オーディションにより広島プロミシングコンサート2007に選出され、広島交響楽団と共演。また30回記念広島プロミシングコンサート2012公演のゲストとしてロビーコンサートを行う。 第 12 回大阪国際音楽コンクール 管楽器部門木管 Age-G エスポアール賞 受賞。 愛知室内オーケストラ、アイリス クラリネット カルテット、名古屋アカデミックウインズ、ウインドアンサンブルGAJA、ブラスポップCHIZ 各メンバー。ドルチェ名古屋ミュージックアカデミー講師として後進の指導にも力を入れている。